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伝統建築に高耐久の屋根材を融合
清水区興津にある「耀海寺 夏心堂」の屋根改修および耐震付随工事を、日頃からお付き合いのある建築会社様よりご依頼いただきました。一見すると問題なさそうに見える銅板屋根でしたが、長年にわたる雨漏りの影響で木地が腐食しており、屋根の全面改修が必要な状態でした。
当初は、社寺建築でよく用いられる「一文字葺き(複数の屋根面を横一列に整えて葺く工法)」を予定していましたが、予算面を考慮し、別の案を検討することに。
施主様からは、耐久性を重視して「ステンレス製の横葺き工法」をご希望されており、沿岸部という立地条件も考慮し、既製品の中で唯一対応できたのが、在来の一文字葺きに近い「アポロルーフ」でした。
ただし、社寺の屋根は反り(曲線)があるため、既製品をそのまま使うことはできません。細工と調整を重ねながら、曲面に美しくなじむよう工夫して施工しました。
難易度の高い現場でしたが、長年培った経験を活かして納まり良く仕上げることができました。
社寺板金は一般住宅と比べて非常に手間のかかる工事です。
ちょうど地元焼津市の雹災とも重なり、お待たせする期間もありましたが、妥協のない丁寧な施工を貫きました。
当初悩んでいた雨仕舞や納まりもきれいに決まり、社寺建築にふさわしい美観に仕上がったと感じております。
この度はご依頼ありがとうございました。