山田 聖也
私が板金職人になったのは25歳の時でした。学校卒業後は他業種に従事しておりましたが、子供の頃から祖父と父の仕事をする姿を見ており、板金業に憧れや親しみもあり3代目として家業を継ぐ事を決意しました。
建築板金の仕事は奥深く、豊富な知識や経験が求められます。幾度と練習をしても上手くできなく、仕事に妥協を許さない父に何度も怒られたりと失敗ばかりの日々でした。
それでも諦めずに職人の道を歩めているのは、工事の完成した達成感やお客様に「見違えるように綺麗になったよ」「山田さんに頼んで正解だった」とお声かけ頂いた時に言葉に表せない喜びがあるからです。
現在、職人になり8年程が経ちます。
多くの現場を経験し、国家資格である1級建築板金技能士の資格も取得する事ができました。ですが、まだまだ研鑽中の身です。
私が好きな言葉で"守破離"という言葉があります。学び・壊し・巣立つという意味です。今の私は良い意味で先代達の教えという殻を破ろうとしている所です。
自分の腕を錆びさせない為にも慢心せず、日々精進します。